バチカン奇跡調査官 人物ファイル(主要人物)
バチカン奇跡調査官シリーズの登場人物についてまとめてみようと思います。少しずつ書き足しながら更新していく予定です。(ネタバレ要素がありますので、未読了の方はご注意ください)
【平賀・ヨセフ・庚】
バチカン内の『聖徒の座』に所属するフランシスコ会の奇跡調査官で天才科学者。天真爛漫で真理の究明のためには侵食を忘れてしまうタイプ。父と良太という弟(第1巻では末弟となっている)がいる。奇跡調査に没頭するあまり、日常生活が疎かになることもしばしば。ほっそりとした少女のような体形。黒髪、瞳は黒。長いまつげに覆われたアーモンド型の瞳をしている。
英語・日本語・ドイツ語・ラテン語・イタリア語を使える。24歳。(第1巻)
これまでの功績が認められ、修道助祭に昇階が内定する。(第3巻)
両親が日系人で日本語は話せるが日本についてあまり詳しいわけではない。(第10巻)
ドイツに住んでいて、母を乳がんで亡くしている。(第11巻)
【ロベルト・ニコラス】
バチカン内の『聖徒の座』に所属するフランシスコ会の奇跡調査官で古文書と暗号解読のエキスパート。極秘文書等の分析を行う『機密文書研究部』の一員。専門は古典ラテン語・古典ギリシャ語・古アラム語・ヘブライ語・ペルシャ語・アラビア語・古フランス語他。(第1巻)
この仕事について4年目で、平賀より三つほど年上。料理の達人でもある。幼少期の両親の事件から心を閉ざしていた時期がある。ファミリーネームはプッチーニ(第2巻)
これまでの功績が認められ、修道助祭に昇階が内定する。(第3巻)
サウロ大司教により、『禁忌文書研究部』の構成員に選ばれる。(第10巻)
サウロ大司教の依頼でドイツでの悪魔祓いを引き受けたジャンマルコ・ジャンニーニ司祭の案内人兼通訳として同行し、補佐を勤める。(第12巻)
【サウロ大司教/ミケーレ・サウロ・ファジオーリ】
平賀とロベルトの上司で稀代のエクソシスト。聖徒の座の責任者の一人。若いときに三度エクソシズムの経験がある。(第1巻)
貧しい家の出身で、父の蒸発により聖フランチェスコ教会のザカリア司祭の養子となる。ザカリア司祭の指導の下、エクソシストとしての修行を積む。
現在は恰幅の良い初老の司祭で、英雄的なエクソシストとして知られている。教皇庁立レジーナ・アポストローム大学でエクソシスト養成講座の講師を務めている。(第7巻)
法王が突然退位したための新法王選出期間、カメルレンゴ(法王代理人)に選ばれる。(第8巻)
聖徒の座に『禁忌文書研究部』を設ける。(第10巻)
一神父であり続けたいという思いと、バチカンの暗部に取り込まれ身動きが取れなくなることを恐れ、枢機卿の座や要職を固辞し続けている。(第11巻)
【ローレン・ディルーカ】(第1-9・11・13・15巻に登場)
バチカン情報局内の平賀のサポート要員で天才ハッカー。平賀と「天使と悪魔のゲーム」をしている。(第1巻)
バチカン内に実験室を持っている。また、かなりの情報通である。(第5巻)
十五歳からバチカンに保護され、情報局の研究所に軟禁されてきた二十歳の青年であること、交霊会事件の直後に脱獄し現在は危険なテロリストとしてローマ警察とICPOから追われる身となったことが判明する。(第6巻)
十五歳にしてローマ大学の大学院研究室に籍を置く天才児だったが、凶悪なテロリストとしてバチカンに幽閉される。平賀を教誨師に指名したことで、二人の間に友情が芽生えることになる。(第7巻)
失踪後も平賀の行動を把握しているらしく、メールを送ってきたりしている。(第8巻)
ロドリゲス・デニーロという冤罪による囚人の脱獄を助け、彼とともに隠遁生活を送っている。ノルウェーでの事件を把握しているらしい。(第9巻)
ある組織から大きな取引を持ちかけられ、対応を検討する時間稼ぎに刑務所を利用するため服役した。(第11巻)
ドローンで平賀に奇跡解明のヒントを送る。平賀の位置を常に把握している?(第13巻)
【アジメール・チャンドラ・シン博士】(第8巻以降に登場)
ローレン失踪後の平賀のサポート者。インド人で浅黒い肌に漆黒の巻き毛。瞳は鉄色。長身痩躯で全身白装束に身を包み、口元をマスクで隠している。秘密系サチの人間という噂がまことしゃかに語られている。ローレンの部屋を自室として使用している。ジャイナ教徒。以前、工科大でマギー・ウォーカー博士に師事している。
ローレンの行方を追跡中で、ロベルトに協力依頼する。(第8巻)
親友がなくなる原因を作ったローレンを激しく憎んでいる。上流のカーストの出身。(第9巻)
家族同様の愛犬がいる。またインド政府に親戚がいることが判明。(第10巻)
【ビル・サスキンス】(第2・3・4・6・9・13・15巻に登場)
FBI捜査官。熱心なカソリックでイタリア語は話せないが、ラテン語は話せる。フランス語も可。髪・目とも茶色。中背で鍛えられた身体に精悍で意志の強そうな顔立ち。(第2巻)
セント・エリギウス教会で死亡していたアルビノの少年の握っていた偽札に就いた指紋からジュリア司祭を追って登場し、平賀たちとともに地下組織を探索する。(第3巻)
両親と弟がいる。両親には秘密があり、弟は早くからその秘密の存在に気づいていたことを知り、愕然とする。(第6巻)
ゴーストハウス事件の後、『テロ再発防止及び予防課』のリーダーという閑職に配置換えになる。エリザベートと婚約し、両親に紹介する予定になっている。(第9巻)
エチオピアで平賀たちが巻き込まれた司祭の殺人事件で、凶器となった銃弾の調査を行ってくれた。(第13巻)
【マギー神父】(第1・12巻に登場)
セントロザリオ修道院の神父。フランチェスコ神父の後任。30代前半。実はネオナチ組織の壊滅を目的に結成された『シオンの掟』の一員。
第12巻『悪魔たちの宴』にも登場し、平賀とロベルトの危機を救ってくれる。
【マギー・ウォーカー博士】(第6・9巻に登場)
ライジング・ベル研究所の主任科学者。ボブカットの赤毛で瞳は青。分厚いレンズの眼鏡をかけている。眉間に刻まれた険しい皺が目立つ中年女性。
過激な社会共産主義思想の持ち主で、奇矯な変人と噂されている。徹底した合理主義者。
何者かに常に監視されているため、秘密の隠れ家を持ち、替え玉を務める秘密の仲間がいる。母親から受け継いだ手作りの絵本を愛読している。
レイセオンのゴーストハウスに隠された『世界システム』を稼動できる人間が現れたことを知り、その破壊のために行動を起こす。(第6巻)
以前工科大学で教鞭を取っていた時期がある。(第8巻)
ビルと連絡を取るためにエリザベートを差し向ける。(第9巻)
【エリザベート】(第9巻に登場)
ビルとウォーカー博士の連絡係。表向きはビルの婚約者。スレンダーな体形の飛びぬけた美貌の持ち主。
【周弥貝(ジョウ・ミーベイ)/ミシェル】(第9・15巻に登場)
『テロ再発防止及び予防課』のビルの部下。妙に手足が長くて機敏な台湾系二世の青年。
【アメデオ・アッカルディ】(第11・15・16巻に登場)
カラビニエリ(国家治安警察隊)特捜部の大尉。難解な事件につき、ローレンに相談に来る。
妻アンナ、息子アデルモ、娘アイーダという家族がいる。
ローレンの助言により事件を解決していることを家族にも話せず、苦労している。(第16巻)
【フィオナ・マデルナ】(第11・15・16巻に登場)
心理学者でローマ警察の優秀な美人プロファイラー。ローレンを心から信奉している。
ローレンの指示でアメデオが訪れたとき、病気で神経科に入院していた。(第11巻)
フーモでおきた事件に興味を持ち、独自に捜査を行う。(16巻)
【エドアルド・ロッカ】(第11・15巻に登場)
ローレンが経営するプランニング会社の副社長。三十二歳。ローレンの手足となって、彼の指示を実行に移す役目を果たしている。
【ジュリア司祭】(第2・3・5・6・7・9・11・13・14巻に登場)
美貌の青年司祭。ジュリア・ミカエル・ボルジェ。髪はプラチナブロンド、目は深いエメラルドグリーン。面長で女性のような美しい容姿をしている。医学の知識もあり、医療奉仕活動に打ち込んでいる。
実はバルボアナ一族の出身で秘密結社『ガルドゥネ』の一員で双子の兄弟がいるらしい。(第2巻)
セント・エリギウス教会の地下組織の新しい番人として平賀たちと対峙し、二人をガルドゥネに誘う。(第3巻)
フランスのブルーネ公爵家の代理人アルフォンス・ブランシュ弁護士としてヨーロッパの新銀行立ち上げに関与していることが判明する。(第5巻)
イルミナティの関係者でもあり、レイセオンのゴーストハウスの設計図や『世界システム』の情報を入手するため、交霊会事件に平賀とロベルトを巻き込む。(第6巻)
遺伝子操作で誕生した兄弟がほかに少なくとも5人いることが判明。そのうちの一人ナンバー・ワンを監視し、精神錯乱に追い込む。(この兄弟が第2巻でジュリア司祭の替え玉として死体で発見された人物と思われる。) (第7巻)
自分と瓜二つの容姿をもつサンティ・ナントラボ社の取締役アシル・ドゥ・ゴールをラース・ヨハンセンに襲撃させ、アシルと入れ替わりアウン城の宝物を奪い取る。(第9巻)
バーデンの病院にバチカンの医師として現われ、良太に新薬を投与し命を助ける。
(第11巻)
神殿研究所のエフライムと親交があり、豊富な資金力でバチカンの霍乱を画策する。(第13巻)
ラスベガスの有名なマジシャンに扮して平賀たちの面前で堂々と殺人を行う、また貴婦人の扮して豪華客船の仮面舞踏会で平賀とダンスを踊るなど、大活躍する。(第14巻)