ハルカのつれづれ日記

日々のちょっとした出来事、興味をもったことなど、気ままに綴る日記です

バチカン奇跡調査官12 悪魔達の宴

バチカン内の『聖徒の座』に所属する神父、平賀・ヨゼフ・庚とロベルト・ニコラスは奇跡調査官として世界中の奇跡の真偽を調査判別するために日夜取り組んでいる。

天才科学者の平賀は研究調査に没頭すると寝食を忘れて熱中してしまう上にかなりの天然であり、暗号や古文書解読のエキスパートであるロベルトは平賀のよき相棒として、時に平賀をやさしく見守る保護者的存在として、数々の怪現象に取り組み、鮮やかに解きほぐしていく。

バチカン奇跡調査官シリーズの第12作である『悪魔達の宴』は、ドイツ・ニュルンベルクで起きた悪魔憑きと謎の連続不審死事件を、おなじみの神父コンビが解明していきます。

(以下、若干のネタバレがありますので、未読了の方はご注意ください。)

 

 

 

 

ニュルンベルク市長の娘ヘンリエッタの様子がおかしく、どうやら悪魔憑きではないかということで、伝説のエクソシスト・サウロ大司教の元にかつての教え子から悪魔祓いの依頼が入る。

立場上バチカンを離れることができないサウロに代わり任に当たるジャンマルコ司祭の補佐としてロベルトが現地に赴くことになる。

ヘンリエッタの状況はかなり悪く、悪魔祓いは難航を極める。

 

一方、長期入院中の弟・良太に外出許可が出たのをきっかけに、家族でミュンヘンで過ごしていた平賀は、良太の虫の知らせでロベルトのもとに赴くことに。

ニュルンベルク駅でふらりと線路に飛び込んだ少女を助けた平賀はここ一月あまりに、決まった時間に人身事故が頻発していることを知る。

 

やがて街中で悪魔の姿の目撃情報までが報告されるようになり、得体の知れない不安感が人々の間に広がっていき、批判の対象は教会や神父たちに向くようになっていく。

 

調査が進むに連れ、一連の事件の裏にIT企業の隠れ蓑を被ったネオナチの存在が見えてくるとともに、悪魔憑きのに隠された驚愕の真実も明らかになっていく。

 

 

 

おどろおどろしいオープニングの割にはやっぱり最先端科学がらみのお話でした。

オープニングで悪魔召還の儀式を行っている少女たち。この辺は叙述ミステリ的でした。

 

今回もネオナチの存在が描かれていました。ネオナチとガルドゥネ、イルミナティ等の秘密組織の思惑が複雑に絡み合ってきていますね。

それに併せて、1巻で登場して以来ご無沙汰だったマギー神父が再登場、平賀・ロベルトの危機を救ってくれます。あまり久しぶりの登場なので、一瞬、誰だったっけ、となってしまいました。

そういえば第1巻もナチの亡霊のような人たちの話でしたね。

ナチの幹部にはいまだに逃亡中の人たちも多く、その活動実態も完全に解明されていないものが多いようです。

今後もそのような組織の活動がストーリー全体に色濃く影響を与えてきそうですね。

 

なお、可聴領域外の音波を利用するギミックはよく聞きます。お化け屋敷で超重低音をながしたり、などなど。

音を利用した武器ーーーそんなものが実装されたら大変なことになると思うのですが、もしかしたらもう実際に使用できる直前の段階になっているのかもしれません。

今回も首謀者たちは逃亡してしまいました。かなり病んでいて頭がいい、救いようがない人たちです。しかも選民意識が高い。

 

何か敵ばかりが増えていく感じですが、この先どう落ちがついていくのでしょうか。

先の見えない戦いは続く、といったところです。

 

 

 

 

 

 

[http://

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

バチカン奇跡調査官 悪魔達の宴 (角川ホラー文庫) [ 藤木稟 ]
価格:748円(税込、送料無料) (2019/12/21時点)

楽天で購入

 



電子書籍版:


 




 

 関連記事: 

 

     

   

 

 


 

 

alexandlite60.hatenablog.com

 

 

 

 


小説(読書感想) ブログランキングへ

 

 




人気ブログランキング