バチカン奇跡調査官 人物ファイル(第12巻登場人物)
バチカン奇跡調査官シリーズの登場人物についてまとめてみようと思います。少しずつ書き足しながら更新していく予定です。(ネタバレ要素がありますので、未読了の方はご注意ください)
今回は第12巻:「悪魔達の宴」の登場人物
悪魔祓いの補佐としてドイツに赴くロベルト。一方平賀はニュルンベルク駅で頻発する連続不審死事件に遭遇する。驚くべき悪魔の正体とは・・・
【エッカルト・ベックマン】
ニュルンベルクのフラウエン教会の主任司祭
【ジークムント・キルヒナー】
ニュルンベルク上級市長
【ヘンリエッテ】
悪魔に取りつかれた少女。アルベルトゥス・マグヌス・ギムナジウムのかよう
【トビアス・ペトロ・ハント神父】
ベックマン司祭の部下、エクソシストの教育を受けている。エクソシスト養成講座でのロベルトの同期生。
【ヘルマ・キルヒナー】
市長の妻、ヘンリエッテの母。
【ジャンマルコ・ジャンニーニ司祭】
サウロ大司教の知人。腕のいいエクソシストかつ精神科医。サウロの依頼で、案内人権通訳をつける条件で今回の案件を引き受ける。
【平賀壬】
平賀と良太兄弟の父。
【ミア・ボーム】
ニュルンベルクの駅でホームに転落した少女。平賀に救われる。
【レオン刑事】
ニュルンベルクの刑事。駅で頻発している連続人身事故を調査している。
【ボーンシャルト医師】
中央病院の医師。
【アラン】
ニュルンベルク駅の若い駅員。
【カール】
フラウエン教会の若い神父。
【フランツ】
元週刊誌のカメラマン。
【アンナ】
フランツの娘。ヘンリエッテの悪魔憑き事件と関連があるらしい。
【エルザ・ハスラ-】
アンナの友人。ヘンリエッテの悪魔憑き事件と関連があるらしい。
【ディートヘルム・ハスラ-】
エルザの父。ニュルンベルクの有名な俳優。妻は女優のラケル・ハスラー。
【ゲルトルーデ・ブロンザルト】
アンナの友人。べr-しょーとーの黒髪で、目を引く美少女。ヘンリエッテの悪魔憑き事件と関連があるらしい。
【デニス刑事】
ニュルンベルクの刑事。ブロンザルト家で発見された遺体の捜査に当たる。
【ビルギット・エルメンライヒ】
携帯電話会社ヴァルハラの創始者。
【インゲボルグ・アッヘンバッハ】
携帯電話会社ヴァルハラの創始者。
【アダム/オイゲン】
マギー神父の仲間。
【オリバー・ベンソン】
バルト劇団の団員。カリスマ教祖SIGNALを演じる。
【ハンス警部】
ドク・ツェントルム警備の警官。平賀に主電源室の場所を教える。
【コルネリア・ファスビンダー】
ゲルトルーデの叔母。死の商人。
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電子書籍版:
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過去記事:
テセウスの船
1月期日曜劇場で放映中の『テセウスの船』が面白いです!!
第1話からストーリーにすっかり引き込まれ、第2話終了後、ドラマの進行が待ち遠しくて、原作を電子書籍で全巻購入し、一気に読んでしまいました。
殺人犯の息子として育った主人公が、妻の死をきっかけに、真実を確かめようと事件の現場を訪れると、深い霧が立ち込め、いつの間にか、殺人事件の起きた年にタイムスリップしてしまう。
主人公は殺人事件が起こらないようにとあれこれ手を尽くすが、周囲の人々に本当のことを話すわけにもいかず、かえって自分自身が疑われることになってしまう。
主人公は過去を変えて家族を救うことができるのかーーー
また、過去を変えてしまった場合、現在の自分(主人公)はどうなってしまうのかーーー
ネタバレにならずにストーリーを紹介するとこんな感じです。
ドラマでは第3話まで放映済みで第1章が終了、次週から第2章が始まります。
ストーリー的には過去にタイムスリップした主人公が、志半ばで現代に戻ってきてしまい、現代の状況は以前と変わらないどころか、かえって悪くなっているようで・・・
第2章では現在の父や姉が登場し、事件の真実が明るみになっていくことになりそうです。
原作全巻セット:10巻で完結しています
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電子書籍では全巻セットがないので
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なお、原作の犯人は本当に意外な人物ですが、ドラマ版では真犯人が違う人物になるようで、
真犯人をめぐっての考察がツイッター上をにぎわせています。
原作の人物でないとすると、一体誰なのか。
第2話で登場するとサブタイトルにありましたが、今の時点では検討がつきません。
今後もドラマをくいいるように見続けるしかないようです。
タイムスリップして過去を変える、という話は『僕だけがいない街』をすこし髣髴とさせますね。
海外では『バタフライエフェクト』や『オーロラの彼方に』等が思い出されます。
タイムトラベルの結果過去が変わってしまったというものでは『タイムライン』、『サウンドオブサンダー』などもありました。
漫画では『orenge』も過去を変えていくという点では共通のテーマかもしれません。
ある時点での選択で選ばれなかった選択肢の世界はどうなっていくのか。
果たして本当に無数のパラレルワールドが存在して、別の世界には今の自分と全く異なる人生を歩んでいる自分が存在するのか。
『七瀬ふたたび』もそんなテーマのお話だったのを思い出しました。
過去を変えたいというのは人類普遍の希望なのかもしれません。
僕だけがいない街:小学生の頃起きた事件が現在にも影響を及ぼしていることを知った主人公が、過去にタイムスリップし、事件を未然に伏せこうと奮闘するが・・・
映画版では原作と結末が違っていました。私は原作版のほうが好きかな。
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バタフライエフェクト:幼馴染の少女を救おうとすればするほど思い通りにいかない結末になってしまう主人公が最後に選らんだ選択肢とはーーー
もっとも切ないハッピーエンド、として一斉を風靡しました。
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オーロラの彼方に:オーロラが異常発生した夜、幼い頃なくなった父と無線で会話することができた主人公は父を救おうと父に助言しますが、その結果父の代わりに母が亡くなってしまい・・・
時空を超えた親子の情愛が胸を打ちます。
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タイムライン:時空間移転装置の事故により中世に取り残されてしまった考古学者救出のため、英仏戦争の真っ只中に飛び込んだチームの活躍を描いた映画
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サウンドオブサンダー:タイムトラベル中の旅行客が踏み潰したたった一匹の蝶のために現代が恐竜のすむ世界に変わってしまう、というストーリー
もともとはレイ・ブラッドベリの短編ですが、ほどよく話が膨らまされていて楽しめました。
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orenge:始めて好きになった人を救いたいーーー奈緒や仲間たちの切ない思いが交錯して思わず涙ぐんでしまう作品です。
過去が変わり現在が変わることは、それはそれで切ないものがありますね。
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七瀬ふたたび:超能力をもつ七瀬は自分の力を隠してひっそりと生きているが、自分と同じような力を持つものが他にもいることを知る。
超能力者を抹殺しようともくろむ謎の集団に追われる七瀬と仲間たち。最後に七瀬に訪れるのはーーー
かなり以前に読んだ作品で、パラレルワールドについて始めて知った作品です。
この世と隣り合わせに同じようなパラレルワールドが本当に無限にあるのだろうか。
その世界の一つ一つで別の私が存在していて、それぞれに干渉しあうことなく生きている。
ではこの世界の自分は本当に自分なのだろうかーーーなどと考えていたのが懐かしいです。
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おしゃべりコウペンちゃん3
おしゃべりコウペンちゃんが昨日(1/8)届きました!
すごく可愛いです。
いろいろ話しかけてみました。
話しかけるとどんどん学習して、言葉のレパートリーが増えるようです。
しりとりもできました!
毎日いっぱいお話ししようと思います。
黒ウィズ ゼルプスト殺人事件(中編)推理パート(ネタバレアリ)
なぜかこの時期に始まったゼルプスト殺人事件イベント。
後編が公開されたので中編の証拠をUPします。
完全ネタバレになるので、真犯人投票がまだの方はご注意ください。
証拠1
証拠2
証拠3
証拠4
証拠5
証拠6
証拠7
以上の証拠から以下のように推理してみました。
証拠7から
サンタ衣装は羽織るだけのもので、後から着せることが可能。
証拠3と証拠5から
第一被害者の衣服にシミがついていた→このゼルプストが水雷ゼルプストであると推理できる。
雷ゼルプストと水雷ゼルプストは容姿が一緒であるから、殺されたと思われた雷ゼルプストが水雷ゼルプストと入れ替わっていることが推理できる。
証拠1より
雷ゼルプストなら水雷ゼルプストと水ゼルプストを倒すことが可能。
証拠2より
現場には争ったような痕跡があり、床は濡れていた→水属性ゼルプストが反撃した痕と思われる。
よって真犯人は 雷ゼルプスト と結論付けられます。
どうやら合っていたようですね。
推理には使わなかった謎のスイッチ
どうやら自爆スイッチのようです。
ゼルプストからのクリスマスプレゼント
AS分散攻撃
EX-AS貫通
SSは純属性大魔術
です
なんとも人騒がせな余興でしたvv
バチカン奇跡調査官12 悪魔達の宴
バチカン内の『聖徒の座』に所属する神父、平賀・ヨゼフ・庚とロベルト・ニコラスは奇跡調査官として世界中の奇跡の真偽を調査判別するために日夜取り組んでいる。
天才科学者の平賀は研究調査に没頭すると寝食を忘れて熱中してしまう上にかなりの天然であり、暗号や古文書解読のエキスパートであるロベルトは平賀のよき相棒として、時に平賀をやさしく見守る保護者的存在として、数々の怪現象に取り組み、鮮やかに解きほぐしていく。
バチカン奇跡調査官シリーズの第12作である『悪魔達の宴』は、ドイツ・ニュルンベルクで起きた悪魔憑きと謎の連続不審死事件を、おなじみの神父コンビが解明していきます。
(以下、若干のネタバレがありますので、未読了の方はご注意ください。)
ニュルンベルク市長の娘ヘンリエッタの様子がおかしく、どうやら悪魔憑きではないかということで、伝説のエクソシスト・サウロ大司教の元にかつての教え子から悪魔祓いの依頼が入る。
立場上バチカンを離れることができないサウロに代わり任に当たるジャンマルコ司祭の補佐としてロベルトが現地に赴くことになる。
ヘンリエッタの状況はかなり悪く、悪魔祓いは難航を極める。
一方、長期入院中の弟・良太に外出許可が出たのをきっかけに、家族でミュンヘンで過ごしていた平賀は、良太の虫の知らせでロベルトのもとに赴くことに。
ニュルンベルク駅でふらりと線路に飛び込んだ少女を助けた平賀はここ一月あまりに、決まった時間に人身事故が頻発していることを知る。
やがて街中で悪魔の姿の目撃情報までが報告されるようになり、得体の知れない不安感が人々の間に広がっていき、批判の対象は教会や神父たちに向くようになっていく。
調査が進むに連れ、一連の事件の裏にIT企業の隠れ蓑を被ったネオナチの存在が見えてくるとともに、悪魔憑きのに隠された驚愕の真実も明らかになっていく。
おどろおどろしいオープニングの割にはやっぱり最先端科学がらみのお話でした。
オープニングで悪魔召還の儀式を行っている少女たち。この辺は叙述ミステリ的でした。
今回もネオナチの存在が描かれていました。ネオナチとガルドゥネ、イルミナティ等の秘密組織の思惑が複雑に絡み合ってきていますね。
それに併せて、1巻で登場して以来ご無沙汰だったマギー神父が再登場、平賀・ロベルトの危機を救ってくれます。あまり久しぶりの登場なので、一瞬、誰だったっけ、となってしまいました。
そういえば第1巻もナチの亡霊のような人たちの話でしたね。
ナチの幹部にはいまだに逃亡中の人たちも多く、その活動実態も完全に解明されていないものが多いようです。
今後もそのような組織の活動がストーリー全体に色濃く影響を与えてきそうですね。
なお、可聴領域外の音波を利用するギミックはよく聞きます。お化け屋敷で超重低音をながしたり、などなど。
音を利用した武器ーーーそんなものが実装されたら大変なことになると思うのですが、もしかしたらもう実際に使用できる直前の段階になっているのかもしれません。
今回も首謀者たちは逃亡してしまいました。かなり病んでいて頭がいい、救いようがない人たちです。しかも選民意識が高い。
何か敵ばかりが増えていく感じですが、この先どう落ちがついていくのでしょうか。
先の見えない戦いは続く、といったところです。
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関連記事:
バチカン奇跡調査官 人物ファイル(第11巻登場人物)
バチカン奇跡調査官シリーズの登場人物についてまとめてみようと思います。少しずつ書き足しながら更新していく予定です。(ネタバレ要素がありますので、未読了の方はご注意ください)
今回は第11巻:「独房の探偵」の登場人物
シリーズ第2の短編集で、平賀良太、サウロ大司教、ローレンのサイドストーリー等が語られています。
【平賀良太】
平賀・ヨセフ・庚の弟。幼いころから謎の三人の男を折に触れて目撃し、人の死を知るようになる。
骨肉腫を患い、バーデンの病院に入院している。
【ベッヘム】
バーデン病院の司牧(病院付き司祭)。
【ダニー・グラッセン】
良太の友人。謎の三人の男に死を予告される。
【マウロ・ガブリエーレ】
バチカンの内部告発者。機密文書朗詠の罪で逮捕された。現法王の側近の一人。
【ビガーノ大司教】
権力を濫用しビガーノ大司教を失脚させたと目される人物。現法王の側近の一人。
【ベッラ・バッキ】
十七世紀の魔女。『不老不死のスープ』の考案者。異端審問にかけられた時点で、百二十二歳だったと記されている。サンマリノ共和国に住んでいた。
【エリーナ・カンパーナ】
駆け出しの小説家。魔女ベッラ・バッキの取材のため、彼女の家に住んでいる。後に『歴代法王を支えた命のスープ』というヒット作を上梓した。
【クリスティーナ・マリア】
修道女院の院長。平賀が魔女のスープの材料の一つ、オレンジの皮の作成を依頼した。
「鋼の乙女」の異名を持つ。
【ルイス・カルダーノ】
監獄の守衛。ギャンブル中毒で多額の借金がある。
【エンリカ・ビバロ】
カラビニエリ(国家治安警察隊)特捜部の少尉。ブルネットの豊かな髪をしている。
非番の日に事件現場の幽霊屋敷で死体となって発見される。
【パウロ・オーティ】
トレメッツォ村の幽霊屋敷の住人。大家により遺体で発見される。
【クレート・アダーニ】
かつてトレメッツォ村の幽霊屋敷に住んでいた人物。射的大会で三位に入賞したことがある。実はマフィアの殺し屋。
【ボーア・アダーニ/ボーア・レジーナ】
クレートの娘。現在は占い師をしている。
【エルダ・アダーニ】
クレートの妻。夫から暴力を受けていたらしい。
【エルモ&アデーレ・バルチェリーニ】
トレメッツォ村のシャ貧寒の夫婦。
【フェルナンデ・ベルトーニ】
アダーニ家の使用人。クレートに追い出された。後に銃殺されている。
【ドメニコ・アクアフレスカ】
アダーニ家を買い取った人物。十二年前に変死している。現在の家の持ち主(大家)は彼の甥にあたる。
【コンサルボ・デ・マリア】
幽霊屋敷の元々の持ち主。
※アメデオ・アッカルディ、フィオナ・マデルナ、エドアルド・ロッカは第15巻以降にも登場のため、使用登場人物の記事に移動しました。
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過去記事:
バチカン奇跡調査官11 独房の探偵
バチカン内の『聖徒の座』に所属する神父、平賀・ヨゼフ・庚とロベルト・ニコラスは奇跡調査官として世界中の奇跡の真偽を調査判別するために日夜取り組んでいる。
天才科学者の平賀は研究調査に没頭すると寝食を忘れて熱中してしまう上にかなりの天然であり、暗号や古文書解読のエキスパートであるロベルトは平賀のよき相棒として、時に平賀をやさしく見守る保護者的存在として、数々の怪現象に取り組み、鮮やかに解きほぐしていく。
バチカン奇跡調査官シリーズの第11作である『独房の探偵』は、シリーズ2巻目の短編集で、平賀の弟・良太の不思議な体験、サウロ大司教と法王の会話、平賀とロベルトの魔女のレシピ再現、独房の虜囚ローレンが快事件を解決する話が収録されています。
(以下、若干のネタバレがありますので、未読了の方はご注意ください。)
【シンフォニア 天使の囁き】
平賀の弟・良太は幼いころからベールを被った不思議な三人の男の姿を目にすることで、人の死を知ることができた。
骨肉腫を患い、バーデンの病院に入院した良太はある日、GBというイニシャルの入った日記を偶然手にする。そこにはかつて良太と同じ病に犯され亡くなった少年から、友人にあてた愛にあふれたメッセージが記されていた・・・
良太と謎の三人の男のホラーっぽい話かと思いきや、実は先の短編集『天使と悪魔のゲーム』の『日だまりのある所』の続編ともなっている話です。
また、瀕死の良太を救ったのはあのジュリア司祭。平賀に貸しを作りたいということなのか、彼の真意がどこにあるのか分からないだけに不気味です。
ところでGBというイニシャルですが、なぜGなのかと思ったのですが、ヨゼフはイタリア語ではジュゼッペ(Giuseppe)となるようなので、そこからかなと思いますがどうでしょう。
なお、文中に、サクラメントの花の逸話がでてきます。アニメのED『サクラメント』はここから来たのですね。
【ペテロの椅子、天国の鍵】
バチカンを揺るがす数々のスキャンダルに心を痛める法王から唯一信頼できる者として悩みを打ち明けられたサウロ大司教は、世界を影で操ってきた恐るべき存在について法王に語る。そしてそれらに打ち勝つ愛と信仰の力について。
法王が突然辞任し、サウロ大司教がカメルレンゴに選ばれる、第9巻『終末の聖母』の直前の物語。
ヒトラーとトゥーレ協会、在位三十数日でのヨハネ=パウロ1世の急死、ヨハネ=パウロ2世の活躍とその死など、数々の事実を織り交ぜながら語られるヨーロッパの歴史と現在の姿に、どこまでがフィクションなのか空寒い思いを抱かせられる作品です。
※トゥーレ協会といえば、鋼の錬金術師の映画版を思い出しました。原作版とは大分コンセプトが違っていましたが・・・
映画版:『シャンバラを征く者』
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漫画版:今は全館セットが出ていますね。
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【魔女のスープ】
ロベルトが取り組んでいる禁忌文書に記載された、魔女ベッラ・バッキ考案の『不老長寿のスープ』
美食家でもあるからか、ロベルトはそのレシピを再現しようと試みる。
ロベルトが探し出した件の魔女のかつての住居には魔女の紛争をした小説家エリーナ・カンパーナが住んでいて、お互いに協力し合ってレシピを再現することになる。
レシピに記された得体の知れない材料集めに平賀も加わり、完成した魔女のスープの実体は・・・
材料を聞いただけでお腹を壊しそうな代物である魔女のスープ。これを飲める勇気ある三人には脱帽するしかありません。いくら加熱処理してあるといってもね・・・
平賀の、何事に対しても几帳面で生真面目な性格やローレンへの対抗意識の一端もうかがえるエピソードです。
なお、本作品のアニメは第17巻『ジェヴォーダンの鐘』にDVDとして同梱されています。
【独房の探偵】
平賀と出会う前のローレンの話。独房にいながらにして周囲の大人たちを手玉に取り思い通りに動かし、目的を達成していくまさに末恐ろしい天才少年です。
彼の元に持ち込まれた不可解な密室殺人。国家治安警察(カラビニエリ)も手を焼く何事件ですが、ローレンのような視点の持ち主には簡単すぎる事件だったようです。
この事件には、カラビニエリ特捜部のアメデオ刑事と心理学者でプロファイラーのフィオナが登場します。
両名はこの事件の二年前にローレンの助言により難事件を解決しているようです。(恐らくその事件は第16巻『二十七頭の象』事件と思われます。)
本編と短編集が絶妙にクロスしている感じが楽しいですね。
表紙イラストのローレンはまだあどけなさの残る顔立ちに狂気を秘めた目をしています。
これから起こる事がほぼ予想がついてしまうような天才の目にはこの世はどのように映るのでしょうか。
彼にしたらすべては起こるべくして起こり、自分は必要なときに必要な行動を取るだけ、しかも最も効率よい方法で、ということなのかもしれません。
彼もまた『ラプラスの悪魔』的な存在といえるのでしょう。
ローレンが監獄に入ったのはある組織から持ちかけられた大きな取引への対応を考慮するための時間稼ぎであったことが冒頭で語られます。
現在逃走中なのは時間稼ぎの必要がなくなった、ということでしょうか。
とすれば次に起こるのは何か。
今後もローレンの動向から目が離せない展開となりそうです。
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