ニコラ=テスラに寄せて
バチカン奇跡調査官の『ラプラスの悪魔』に、ニコラ=テスラとテスラコイルのことが取り上げられていました。
エジソンと並ぶ天才発明家でありながら正当に評価されてきたとは言えず、不遇の死を遂げたテスラ。そんな彼の生涯に惹かれる人が多いのでしょう、その業績や人物について映画や小説で触れられることが増えてきたように思い、纏めてみました。
まずは予備知識:
ニコラ・テスラ:19中期ー20世紀中期の発明家。セルビア人で、渡米しアメリカで活躍した。
交流発電機、無線トランスミッター、テスラコイルなどを発明。
ベオグラードにあるニコラ・テスラ博物館:テスラの貴重な遺品が数多く収蔵されている。博物館を訪れるツアーもあるようです。
ここから本題:
まず、思い出すのは映画『プレステージ』。ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベール演じる対立する二人の奇術師の半生を描いた映画です。
この映画でテスラは対象物を瞬間移動させる機械を作ろうとしますが、その機械は実は対象物のコピーを作れる機械でした。
それから『K-20 怪人二十面相・伝』に無線送電システム・『テスラ装置』が登場します。第二次大戦が回避されたという設定の日本で、怪人二十面相の罠にはまって追われる身となった青年と華族の令嬢のロマンスを軸に、本物の怪人二十面相の暗躍をからめたストーリー。
二十面相はテスラ装置を悪用し、世界の主要都市を電撃攻撃しようとしていました。
今回の『ラプラスの悪魔』に出てきた『世界システム』を髣髴とさせる装置でした。
そしてジェームズ・ロリンズの小説『シグマ・フォース』シリーズの『モーセの災い』には、テスラを崇拝する実業家が登場します。
ウォーデンクリフタワーから社名を取ったと思われるクリフ・エネルギー社のCEOサイモン・ハートネルはニコラ・テスラのウォーデンクリフ計画をもとに無限のエネルギー供給網を構築しようと画策します。
「エジソンはその時代とともに生きた人物だった・・・・・・テスラは時代を先取りしていた」というセリフが印象に残ります。
ウォーデンクリフタワー↓
電子書籍版:上下合本版が出ています。
※ このシリーズも大好きなので、別途紹介していけたらと思っています。
さらにゲームにも。
FGOでは弓兵のサーバントとして登場しています!!
だいぶイメージが違うような気がしますが、貴公子然とした佇まいはそのままかもしれません。
テスラは表現者のイマジネーションを無限に刺激してくれる点でも偉大な人物ですね。