テセウスの船
1月期日曜劇場で放映中の『テセウスの船』が面白いです!!
第1話からストーリーにすっかり引き込まれ、第2話終了後、ドラマの進行が待ち遠しくて、原作を電子書籍で全巻購入し、一気に読んでしまいました。
殺人犯の息子として育った主人公が、妻の死をきっかけに、真実を確かめようと事件の現場を訪れると、深い霧が立ち込め、いつの間にか、殺人事件の起きた年にタイムスリップしてしまう。
主人公は殺人事件が起こらないようにとあれこれ手を尽くすが、周囲の人々に本当のことを話すわけにもいかず、かえって自分自身が疑われることになってしまう。
主人公は過去を変えて家族を救うことができるのかーーー
また、過去を変えてしまった場合、現在の自分(主人公)はどうなってしまうのかーーー
ネタバレにならずにストーリーを紹介するとこんな感じです。
ドラマでは第3話まで放映済みで第1章が終了、次週から第2章が始まります。
ストーリー的には過去にタイムスリップした主人公が、志半ばで現代に戻ってきてしまい、現代の状況は以前と変わらないどころか、かえって悪くなっているようで・・・
第2章では現在の父や姉が登場し、事件の真実が明るみになっていくことになりそうです。
原作全巻セット:10巻で完結しています
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電子書籍では全巻セットがないので
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なお、原作の犯人は本当に意外な人物ですが、ドラマ版では真犯人が違う人物になるようで、
真犯人をめぐっての考察がツイッター上をにぎわせています。
原作の人物でないとすると、一体誰なのか。
第2話で登場するとサブタイトルにありましたが、今の時点では検討がつきません。
今後もドラマをくいいるように見続けるしかないようです。
タイムスリップして過去を変える、という話は『僕だけがいない街』をすこし髣髴とさせますね。
海外では『バタフライエフェクト』や『オーロラの彼方に』等が思い出されます。
タイムトラベルの結果過去が変わってしまったというものでは『タイムライン』、『サウンドオブサンダー』などもありました。
漫画では『orenge』も過去を変えていくという点では共通のテーマかもしれません。
ある時点での選択で選ばれなかった選択肢の世界はどうなっていくのか。
果たして本当に無数のパラレルワールドが存在して、別の世界には今の自分と全く異なる人生を歩んでいる自分が存在するのか。
『七瀬ふたたび』もそんなテーマのお話だったのを思い出しました。
過去を変えたいというのは人類普遍の希望なのかもしれません。
僕だけがいない街:小学生の頃起きた事件が現在にも影響を及ぼしていることを知った主人公が、過去にタイムスリップし、事件を未然に伏せこうと奮闘するが・・・
映画版では原作と結末が違っていました。私は原作版のほうが好きかな。
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バタフライエフェクト:幼馴染の少女を救おうとすればするほど思い通りにいかない結末になってしまう主人公が最後に選らんだ選択肢とはーーー
もっとも切ないハッピーエンド、として一斉を風靡しました。
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オーロラの彼方に:オーロラが異常発生した夜、幼い頃なくなった父と無線で会話することができた主人公は父を救おうと父に助言しますが、その結果父の代わりに母が亡くなってしまい・・・
時空を超えた親子の情愛が胸を打ちます。
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タイムライン:時空間移転装置の事故により中世に取り残されてしまった考古学者救出のため、英仏戦争の真っ只中に飛び込んだチームの活躍を描いた映画
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サウンドオブサンダー:タイムトラベル中の旅行客が踏み潰したたった一匹の蝶のために現代が恐竜のすむ世界に変わってしまう、というストーリー
もともとはレイ・ブラッドベリの短編ですが、ほどよく話が膨らまされていて楽しめました。
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orenge:始めて好きになった人を救いたいーーー奈緒や仲間たちの切ない思いが交錯して思わず涙ぐんでしまう作品です。
過去が変わり現在が変わることは、それはそれで切ないものがありますね。
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七瀬ふたたび:超能力をもつ七瀬は自分の力を隠してひっそりと生きているが、自分と同じような力を持つものが他にもいることを知る。
超能力者を抹殺しようともくろむ謎の集団に追われる七瀬と仲間たち。最後に七瀬に訪れるのはーーー
かなり以前に読んだ作品で、パラレルワールドについて始めて知った作品です。
この世と隣り合わせに同じようなパラレルワールドが本当に無限にあるのだろうか。
その世界の一つ一つで別の私が存在していて、それぞれに干渉しあうことなく生きている。
ではこの世界の自分は本当に自分なのだろうかーーーなどと考えていたのが懐かしいです。
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